監督 スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮 ポーラ・ワグナー
原作 H・G・ウェルズ
脚本 デヴィッド・コープ 、ジョシュ・フリードマン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演 トム・クルーズ 、ダコタ・ファニング 、ティム・ロビンス 、ジャスティン・チャットウィン 、ミランダ・オットー
台風と稲光。不気味な地割れの間から、エイリアンが現れる。エイリアンが操縦する巨大なロボット(というか、乗り物)の個性的な姿は、これまで見たSF映画のどれにも似ていないと思ったし、レンズのついた触手のようなものを伸ばして辺りを伺う様子など、不気味で恐ろしい。こういったビジュアルの作り方は、さすがスピルバーグだと思った。トム・クルーズ演じる主人公は、ちょっと生意気で泣き虫の幼い娘を守って、必死で逃げる。圧倒的な科学力の前に、アメリカの誇る軍隊は無力。タイトルは「宇宙戦争」だけれど、実際は一方的に宇宙人の攻撃を受け、群集は逃げ惑う。どんなに危機的な状況でも、粘り強く活路を見出し、娘を優しく勇気付ける主人公は、父親としても男性としても魅力的だ。エイリアンの地球征服目前という時に、意外な障害によって敵はあっけなく全滅する。ここにだけは、原作の古さを感じたが、その点を差し引いても、リアルにドキドキさせてくれるSF作品の1つと言えると思う。
お勧め度 ★★★★☆